Real Daysが大切にしているのは、画面や言葉だけでは伝わらない、手触りのある体験です。

​

芝生の感触、風の匂い、思いきり走ったあとの息切れ。
誰かと笑った時間や、うまくいかなかった悔しさ。
その一つひとつの実感が、「自分はここにいる」という感覚を、静かに取り戻していきます。

​

晴海の広いフィールドで風を感じながら体を動かすこと。
思うようにいかない工作に、思わず笑ってしまうこと。
誰かと同じテーブルを囲み、たわいもない話をしながら食べる昼ごはんの時間。
そうした何気ない体験の積み重ねが、「今日は悪くなかった」という確かな実感を、子どもたちの中に残していきます。

​

ここでは、無理に前向きになる必要はありません。
ただ動いて、感じて、少し疲れて、また明日を迎える。
広いフィールドと安心できる空間の中で、評価や正解から少し距離を置きながら、今の自分を感じる日々を重ねていきます。

​

学校に戻るかどうかは、急がなくていい。
まずは、リアルな体験を、リアルな一日として。
それが、子どもたちの内側にある力を、確かに動かし始めます。

​

​校長　荒井進之介